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塗装作業を行う上で、ぜひ知っておきたいのが塗膜に現れる欠陥の種類と、その対策です。
どういった原因が、どんな欠陥を引き起こすかを知ることは、欠陥の予防にも役立ちますし、欠陥が起こってしまった場合に、適切な処置を行うことができます。
塗膜の欠陥とその対策について、実践に役立つ正しい知識をご紹介いたします。
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変退色・黄変 |
●部分的、または全体に、初期の色と変わったり、色が薄くなったりする。
●耐候性の悪い塗料を使用した場合。
●耐候性の良い塗料を使用する。
●ガソリンキャップの周辺部は、充分に乾燥させる。
●症状が軽い場合はコンパウンドで磨き、症状がひどい場合は再塗装する。
ロックペイント発行・自動車補修塗装ハンドブックより抜粋
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チョーキング |
●塗膜中の樹脂分が、光・熱・水などにより風化され、顔料が表面に露出し、粉状になり、ツヤがなくなる現象。
●耐候性の悪い塗料を使用した場合。
●2液型塗料において、硬化剤の配合比を間違えた場合。
●耐候性の良い塗料を使用する。
●硬化剤の配合は、正確に行う。
●ソリッドカラーの場合、クリヤーコートを行う。(参考:クリヤーコートは必要なのか?)
●ポリッシングする。
●粉状の塗面は研ぎ落とし、再塗装する。
ロックペイント発行・ 自動車補修塗装ハンドブックより抜粋
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割れ(クラッキング) |
●塗膜面に割れ目ができる状態で、暴露中の温度・光・水・溶剤などにより、硬く脆くなった塗膜が、熱や冷却によるショックに耐え切れずに起こる現象。
●すでにひび割れを生じている旧塗膜の上に塗装した場合。
●塗膜が極端に厚くなった場合。
●2液型塗料の硬化剤の配合が適正でない場合。
●不適切なシンナーを使用した場合。
●旧塗膜を良く調べ、割れがあれば、塗装前に除去しておく。
●下地塗料は充分に乾燥させる。
●塗料は使用前に充分に攪拌してから使用する。
●旧塗膜の膜厚が暑い場合は、研磨して、全体の厚みを少なくする。
●硬化剤は、規定量を配合する。
●すべて剥離、または研磨して、再塗装する。
ロックペイント発行・自動車補修塗装ハンドブックより抜粋
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ツヤ退け |
●短期間で塗装時の光沢がなくなり、ツヤが退ける現象。
●下地塗料の吸い込みによるツヤ引けと、乾燥不十分時のポリッシングによるツヤ退けなどがある。
●相溶性のない異種塗料を混入した場合。
●下地塗料の吸い込みが多い場合や、乾燥不十分な場合。
●可使時間(硬化剤を配合したあとに、塗料を使用することができる時間)を過ぎた塗料を使用した場合。
●上塗り塗料のシンナー希釈が多く、膜厚が薄い場合。
●乾燥不十分で、コンパウンド磨きを行った場合。
●下地塗料の選択に注意し、充分に乾燥させてから研磨し、上塗り塗装を行う。
●シンナーの選定は、メーカーの指示に従い、気温や湿気に注意する。
●異種塗料の混入は行わない。
●コンパウンド掛けは、充分硬化乾燥後に行う。
●塗膜を充分乾燥させ、コンパウンド掛けをする。
●症状がひどい場合は、軽く水研ぎをして、再塗装する。
ロックペイント発行・自動車補修塗装ハンドブックより抜粋
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